マナラボとは

マナラボは、子どもや市民を中心に、地域研究者や文化人類学者、俳優、ファシリテーターらが集い、〈頭〉だけではなく〈身体〉を使い、「共に構成し理解を深める学びの場」としてのワークショップやプロジェクト実践を行うプラットフォームです。

マナラボのワークショップ

異文化理解においては、自文化のライフスタイルや常識が絶対的なものではなく、相対的なものであると認識することにより、新しい発想やインスピレーションを生みます。マナラボでは、森や動物と日常的に深く関わる狩猟採集社会や、宗教観念が日常生活に溶け込む社会などを、身体性をもって体験的に知ることを実施しています。経済的合理主義の考え方が日常の隅々に浸透している日本の子ども達にとって、根底的に異なる認識枠組みや規則や価値の体系に触れることは、それだけ振れ幅の大きな想像力を必要とします。文化多様性は「革新や創造の源」(UNESCO 2005)です。人間が実現してきた文化の多元性について「共に構成していく場」のなかで理解を深め、市民や子ども達が自分自身の内側に「新しいものの見方」を発見し、表現していくことのお手伝いをしたいと思っています。

開発と人々の生活

開発、環境、人権という「地球的課題」群(日本国際理解教育学会 2010)を考えるとき「文化」は核心的なピースです。開発は人間の生活を発展させるものでありつつ、そこで損なわれてきたものーー生活基盤である環境、生態学的知識、生物多様性、アイデンティティや主権的な力などーーもあります。今後ますます、開発、環境、人権などの大きな枠組みの学びに取り組む必要性は増えてきます。その前提として、例えばバカ・ピグミーという「そこに生きる人間」がどのような多元的な文化を持つかを知ることは、子どもたちや私たちの考察を具体化していく基盤になると思われます。

■マナラボの活動

先住民社会など地域の環境保全と経済基盤の発展が両立する活動について考え支援を行います。

マナラボの研究

「人間が創造的に生きる社会」と「教育」をつなぐために何が必要とされるのか、その内容や方法論について考えます。

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